宣言通り!今年二回目の更新です。
今回は、小学校のおしごとの話。
私がここグアテマラで何をしているかを簡単にいうと、
『JICAとグアテマラ政府が共同で作った、小学校算数の教科書の使い方を先生たちに広める』
こと。
この、算数の教科書 『グアテマラ』と『マテマティカ(算数)』を文字って
“グアテマティカ”という名前。
先輩ボランティアさんや専門家さんの努力により
十年近くかけて作られて、グアテマラ国指定の教科書になりました。
このグアテマティカ、
“日本の算数の教科書の内容とそっくり!”なのです。
最初みたとき、この出来のよさに驚いたくらいです。
でも、グアテマラ人にとっては、今までの算数の教え方とは180度違うようで。
従来のこっちの算数の指導は、いわゆる“教え込み型”
なんでこーなる、とかじゃなくて、
“はい、コピーしなさーい!”みたいなかんじ。
だから、頭でなかなか考えられない、4,5年生でも指を使って計算。
なんて光景は見慣れたもの。
これ、何をしているかというと、机に線を描いて
それが何本あるか数えてるとこ。
一方で、日本の算数の教科書は“なぜそうなるのか”を考えさせるように
数字だけでなく、いろんな教材を使って“考えさせる学習”をねらいにしています。
なので、
こちらの先生は、たくさんの教材と、“なぜ・どうしてその答えになるのか”を考えさせる授業というのも目からうろこ!こんな教え方があるなんて!知らなかった!と喜んでくれる先生もたくさんいます。
今週は、一緒に働いている4校の先生約30人を対象に、
教材つくりの研修会を行いました。
1年生~6年生までの教科書を実際にすべて目を通し、
どの単元でどんな教材がいるか整理して、研修会で配りました。
今回はJICAからも教材づくり研修会のための教材代を申請し、先生方へ一部提供しました。
先生方、“これは、すぐに必要よね”“私が○○作るから、あなたは△△作って!”とかいいながら
にぎやかに作業していました。
今回用意した10つの教材たち。
先生方、みんな協力しながら作ったので、わずか2時間半でたくさんの教材ができあがりました!
そして、続いては、低・中・高学年に分かれての、教材を使っての主要単元の説明会。
私は、低学年の担当。
持ち時間2時間のために、
1年生では“教材の使い方・まとめて考えることの大切さのパワーポイント・くりあがり、くりさがりのひきざんの考え方”
2年生では“1000までの数・2桁のくりあがり、くりさがりのあるひっさん・かけざんの考え方”
を用意しました。
順調にすすんでいたんだけど、1人の先生に
“Yuki、ひきざんのひっさんのところが、どうしてもわからない。”と言われ、
みんなでもう一度確認しました。
すると、私の説明不足で、教材の操作を忘れていることに気づきました。
それで、私も『あー、これってすごく大切だよね。ありがとう!』と確認することができたし、
あとでみんなに感想を聞いても『あそこでYUKIが間違ってくれて、それでもっと考えることができた。』
っていわれました。
うーん、まさに“教室は間違うところ” すごく勉強になりました。
今日は、一緒に働く同僚が7:30からの研修予定が10:30まで来なくて、すごく大変なことも
あったけど、同じ学校で働いている先生方が、一緒にずっと準備をしてくれたり、写真をとってくれたり、たくさん助けてくれました。
ほんとうにありがたい。 ひとりではこの研修はできなかった。
準備を手伝ってくださる先生がたと、お手伝いしてくれた子どもたち。
少しずつだけど、スペイン語での説明にもなれてきました。
大切なことは“まちがっても大丈夫と思い切ること”
先生方、みんな賢いのでいつも私のいいたいことをくみ取ってくださります。ありがたい。
少しずつ、いろんな経験をしながら私も成長させてもらっています。
しかし、今日は疲れたなぁ。ぐーーーーっすり眠れそう。
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