2013/01/22

⑭ひとりではできない

宣言通り!今年二回目の更新です。
今回は、小学校のおしごとの話。
 
私がここグアテマラで何をしているかを簡単にいうと、
『JICAとグアテマラ政府が共同で作った、小学校算数の教科書の使い方を先生たちに広める』
こと。
 
この、算数の教科書 『グアテマラ』と『マテマティカ(算数)』を文字って
“グアテマティカ”という名前。
先輩ボランティアさんや専門家さんの努力により
十年近くかけて作られて、グアテマラ国指定の教科書になりました。
 
このグアテマティカ、
“日本の算数の教科書の内容とそっくり!”なのです。
最初みたとき、この出来のよさに驚いたくらいです。
 
でも、グアテマラ人にとっては、今までの算数の教え方とは180度違うようで。
従来のこっちの算数の指導は、いわゆる“教え込み型”
なんでこーなる、とかじゃなくて、
“はい、コピーしなさーい!”みたいなかんじ。
だから、頭でなかなか考えられない、4,5年生でも指を使って計算。
なんて光景は見慣れたもの。

これ、何をしているかというと、机に線を描いて
それが何本あるか数えてるとこ。
 
 
一方で、日本の算数の教科書は“なぜそうなるのか”を考えさせるように
数字だけでなく、いろんな教材を使って“考えさせる学習”をねらいにしています。
 
 
なので、
こちらの先生は、たくさんの教材と、“なぜ・どうしてその答えになるのか”を考えさせる授業というのも目からうろこ!こんな教え方があるなんて!知らなかった!と喜んでくれる先生もたくさんいます。
 
今週は、一緒に働いている4校の先生約30人を対象に、
教材つくりの研修会を行いました。
1年生~6年生までの教科書を実際にすべて目を通し、
どの単元でどんな教材がいるか整理して、研修会で配りました。
今回はJICAからも教材づくり研修会のための教材代を申請し、先生方へ一部提供しました。
 

 
先生方、“これは、すぐに必要よね”“私が○○作るから、あなたは△△作って!”とかいいながら
にぎやかに作業していました。



今回用意した10つの教材たち。

先生方、みんな協力しながら作ったので、わずか2時間半でたくさんの教材ができあがりました!
 
 
そして、続いては、低・中・高学年に分かれての、教材を使っての主要単元の説明会。
私は、低学年の担当。
持ち時間2時間のために、
1年生では“教材の使い方・まとめて考えることの大切さのパワーポイント・くりあがり、くりさがりのひきざんの考え方”
2年生では“1000までの数・2桁のくりあがり、くりさがりのあるひっさん・かけざんの考え方”
を用意しました。
 

順調にすすんでいたんだけど、1人の先生に
“Yuki、ひきざんのひっさんのところが、どうしてもわからない。”と言われ、
みんなでもう一度確認しました。
すると、私の説明不足で、教材の操作を忘れていることに気づきました。
 
それで、私も『あー、これってすごく大切だよね。ありがとう!』と確認することができたし、
あとでみんなに感想を聞いても『あそこでYUKIが間違ってくれて、それでもっと考えることができた。』
っていわれました。
 
うーん、まさに“教室は間違うところ” すごく勉強になりました。
 
今日は、一緒に働く同僚が7:30からの研修予定が10:30まで来なくて、すごく大変なことも
あったけど、同じ学校で働いている先生方が、一緒にずっと準備をしてくれたり、写真をとってくれたり、たくさん助けてくれました。
ほんとうにありがたい。 ひとりではこの研修はできなかった。

準備を手伝ってくださる先生がたと、お手伝いしてくれた子どもたち。
 
少しずつだけど、スペイン語での説明にもなれてきました。
大切なことは“まちがっても大丈夫と思い切ること”
先生方、みんな賢いのでいつも私のいいたいことをくみ取ってくださります。ありがたい。
 
少しずつ、いろんな経験をしながら私も成長させてもらっています。
しかし、今日は疲れたなぁ。ぐーーーーっすり眠れそう。
 

 
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2013/01/19

⑬Tapiscar!(とうもろこし収穫祭り★)

★2013年 賀正新年!
★部屋から見える朝日と火山★
今年はブログの更新を、月二回以上を目指してがんばります!宣言!!!

ということで、さっそく2013年第1号は
グアテマラ恒例行事《Tapiscarタピスカール》 とうもろこしの収穫 について♪

グアテマラの主食はなんといっても『とうもろこし』
トルティーヤ・アトル・タマル・・・・
グアテマラの食卓に、とうもろこしから作られたものが無い日なんてありません。
でもって、そのトウモロコシ、日本のお米のようにスーパーで購入・・・
ということもできるけれど、ソロラのような田舎の町の人たちは
今でも、自分たちの畑で育てたトウモロコシ1年分を、
大体この時期12月終わり~1月の間にみんなで収穫します。

今回は家族と一緒にタピスカのお手伝いに行ってきました。
ソロラの家を朝7時に出て、バスで約30分も行くと、そこはもう一面のトウモロコシ畑!
 一緒に行ったのは、男性ばかり約10名。 リーダーのTito(ティト)陽気なおじちゃんです。

収穫方法はとても簡単。
みんなで横一列にならんで、一本ずつとうもろこしのくきを観察して、ぐるりとひねって取ります。
それを各自袋に入れていくんです。
大体ひとつの茎に,1,2個のとうもろこしがついていて、Titoの持っている袋は約10キロ!
 
 

 簡単な仕事なんだけれど、乾季のカンカン照りの中の作業が続くので、とても疲れるのです。
とうもろこしにすわって、しばし休憩。


ちなみに、
日本のようにやわらかい状態(生でも食べれられる、干していないもの)はElote(エローテ)
乾季になって収穫するものはmaíz(マイース)と呼ばれ、
同じトウモロコシでも、収穫する時期によって呼び名がちがいます。大豆みたいですね!
ちなみに、圧倒的にmaízのほうがたくさん使われます。
色はこんな感じ。

 ここは、私が織物をならっている家のすぐそば。私は休憩がてら織物をしにいきました。
お母さんはお仕事にでかけているので、今日は4年生の娘ちゃんに習います。
ことし4年生になったばかりだけど、織物の腕前はすでにかなりのもの★

 
こんなことをしているうちに、5時間近くが経過し、やっと終了。。。。
私も男性陣もヘトヘトです。
そして収穫したすべてのトウモロコシを家まで運びます。
 見ての通り大量!!重すぎです。私は無理!なので写真係。



ちなみに、写真のおじさんのように、グアテマラでは頭にひもをくくりつけて、ものを運ぶ様子を
よく見かけます。重くないんだろうか・・・・
いつも、大丈夫?と質問するけど、これが一番効率的なんだ!と言われます。
por sera?? (ほんとかいな?笑)
 
そして家では女性たちが、みんなの帰りを今か今かと待っています。
今日はタマル(トウモロコシの中にお肉などが入った料理)を用意して待っていました。


 
 みんなで食べるタマルは、いつもよりも美味しかった★
グアテマラ人にとって大切な大切なトウモロコシ、
それをこうやってみんなで育てて
みんなで収穫して
みんなで大切に食べる。
 
家族や仲間を大切にするグアテマラ人らしいなぁ。と実感した一日でした。
それにしても疲れたなぁ!!その日、10時間ちかく寝ましたとさ♪
 
次回は、小学校ブログです♪
 
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