今日は、小学校の子どもたちの話。
私は算数の先生としてグアテマラに来ているので、毎日算数の授業をたくさん見ています。ちょっと専門的な話になるけど、小学校の低中学年・特に低学年の子どもたちは、
まだ「数」の概念が形成されていない(もしくは、数字だけで抽象的に考えるのが難しいため)
数を、まずは具体的なものや○などに置き換えて考え、そのあとに数字に持っていきます。
こちら1年生のクラス。
ばらばらにあるものをきれいに並べなおして、
どれが一番たくさんあるか考える学習をしているところ。
ひとつひとつの手作りの教材がかなり美しい!!
こちらは3年生のクラス。
かごの中に9こボールがあります・・・という問題だけど
もう実物大のものは使わずに、かわりに丸を使います。
日本でいう算数ブロックとか、おはじき。
ちなみに、グアテマラの黒板は磁石がくっつかないので、
教材にマスキングテープくっつけてはりつけます。ナイスアイデア!!!!
そして子どもたちの教材はというと、日本のように児童1人ひとりに
おはじきや算数ブロックがある・・・なんてことはありません。
なので、子どもたちは、身近にあるものを算数の学習に利用しています。
この女の子が、数を数えるのに利用しているのは、グアテマラで毎日必ず食する
「フリホーレス」
この子は、ある「木の実」を利用しています。
家族によると、この実をお茶にして飲むと、喉の痛みがとれるそう!!
この子達は、「木材」を使っています。年上のおにいちゃんや、おじいちゃんが用意してくれたと言っていました♪
この子達は、「タピータ」と呼ばれる、ペットボトルのふたや、瓶のふたを使ってます。家から持ってきたり、外で探してきたものを使ってます。
また、10のまとまりを考えるために、フリホーレスやとうもろこしを
テープでくっつけて使うという工夫!
思わず「いいね!」といいたくなる♪
時たま、とうもろこしの中から、小さな虫が“こんにちはー”ということも
それはご愛嬌♪
ちなみに、新年度になってもまだ、新しい教科書が子どもたちのもとに届いておらず
先生がコピーを渡したり、去年の教科書を消しゴムで消したりしながら使っています。
日本のように、教育環境が整ってるとはいえない国だけど、
身近にあるものをうまく活用して、みんな一生懸命勉強してます。
子どもたちの「わかった!」というときの笑顔は、やっぱり世界共通★
こんな可愛い子どもたちのために、
今日もできることをできる限りがんばろうー!と思いながら
毎日過ごしています。
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